V93000の新電源カード「XPS128+HV」を発表 パワーマネジメントIC等の高電圧デバイスに最適

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株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明、以下「当社」)は、テスト・システム「V93000 EXA Scale」の新電源カード「XPS128+HV」を発表しました。チャンネル数は128、最大24ボルトまで対応可能なこのカードは、USBタイプの電力供給コンポーネント(USB PD)や、PMICの充電機能のテストを可能にします。既存の電源カード「XPS256」との完全なチャンネル互換性も備え、これまでV93000がカバーしてきた比較的電圧の低いアプリケーションに加え、高電圧パワーデバイスにも効率的で並列性の高いテストを提供します。高いコストパフォーマンス、豊富な電源チャンネルを持つ多ピンといった、パワーデバイスのテストニーズに応えるソリューションです。

当社 経営執行役員 Jurgen Serrer コメント:

パワーマネジメントICのテストにおいて、私たちのお客様からは、複数の大電流パワードメイン※1による並列性の高いソリューションの要求が増えています。正負の出力電圧と電流の全組み合わせによる4象限動作への完全対応、多チャンネル、電圧レンジの拡張を備えたXPS128+HVは、高電圧パワーマネジメントICのテストに最適な電源です。

少ない入出力電位差で動作するLDOレギュレータやDC/DCコンバータ等をテストする際は、電圧のフォースモードから電流のフォースモードまたはシンクモードに切り替える必要が生じることがあります。XPSシリーズの電源カードは独自のXtreme RegulationTM技術により、電圧電流レンジをスムースに切り替えます。被測定デバイスにダメージを与えるスパイク信号の発生も防ぎつつ、テスト時間の大幅な短縮と安定化を可能にします。

XPS128+HVは、電圧レンジ-10~+24Vの半導体のテストに十分な電流を128チャンネル全てに供給します。複数のチャンネルを束ねて大電流を供給するフレキシブル・ギャンギング技術により、数アンペアの負荷電流が必要なDC/DCコンバータのテストを可能にします。電流/電圧の印可および計測精度にも優れ、デバイス・トリミング※2を高精度に行うことができます。さらに、パワーマネジメントICのテストだけでなく、ハイ・パフォーマンス・コンピューティングや車載向けデバイス、MCUのテスト向け電源としてもご利用いただけます。

本製品は複数の顧客に先行してご利用いただいているほか、11月には一般販売を開始する予定です。

  • ※1
    パワードメイン:電圧などのレベルの異なる複数の電源の総称。
  • ※2
    デバイス・トリミング:デバイス内部の電流電圧を調整すること。
XPS128+HV

アドバンテストについて

アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安心・安全・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com/ja/)をご参照ください。

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