株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)のSSDテスト・システム「MPT3000シリーズ」に、この度業界で初めて、高速データ転送の標準入出力インタフェース規格「PCI Express」の第5世代である「PCIe Gen 5」の量産向けテスト・ソリューションが追加されました。新通信プロトコル「CXL※1」を採用したSSDのテストも新たにカバーし、新世代SSDの設計検証から信頼性評価、量産をサポートします。
MPT3000シリーズは、データサーバ等に用いられるエンタープライズSSDと、主にIoT機器向けのクライアントSSDの両方の幅広いテストニーズをカバーします。2014年の発売以来メモリメーカー各社に採用いただき、SSDテストの業界標準機の地位を確立しています。
SSDメーカーは新製品の早期市場投入と収益性向上のため、フレキシブルなテストが可能なSSDテスト・システムを求めています。MPT3000シリーズは、PCIe Gen 5やCXLを含むさまざまなプロトコルを一台でカバーします。最大32Gbpsの試験速度に加え、サイドバンド信号※2の機能拡張および高速化のサポート、高発熱デバイスの温度管理といった機能も備え、ユーザーのTime to Market短縮をサポートします。既に複数の主要メモリメーカーから、CXLやNVMe※1プロトコルを採用したPCIe Gen 5 SSDデバイスのテスト用に、設計検証用システム「MPT3000ES」や、量産テスト向けシステム「MPT3000HVM」を発注いただいています。
当社は、本件を含むSSD/メモリ・テスト・ソリューションを、8月2日から4日の間にカリフォルニア州サンタクララで開催される「Flash Memory Summit」に出展します(ブース番号634)。また、当社はCXLコンソーシアムにもContributorとして参加しています。
-
※1CXL, NVMe:いずれもデバイス間の高速通信プロトコル(規格)の一種
-
※2サイドバンド信号:メインの信号に付随して送信できる信号。バスの制御などさまざまな用途に用いられる。
アドバンテストについて
アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安心・安全・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com/ja/)をご参照ください。
-
※本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過、または、さまざまな事象により予告無く変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。