株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:吉田 芳明)のテラヘルツ分光・イメージング・システム「TAS7500シリーズ」が、このたび、一般社団法人レーザー学会が主催する「第14回レーザー学会産業賞」の優秀賞を受賞しました。当社のレーザー学会産業賞受賞は、昨年の光超音波顕微鏡「Hadatomo™ Z」に続いて2年連続となります。
レーザー学会産業賞は、レーザーに関する製品・技術の開発、実用化、普及などにおいて、国内のレーザー関連産業の発展に貢献しうる優秀な製品などに対し功績を称えるものです。そのうち優秀賞は技術および市場実績を重視して選定されます。
「TAS7500シリーズ」は、電波のような透過性と光のような直進性の性質をあわせもつテラヘルツ波の特性を利用し、コンパクトな卓上サイズに業界最高レベルの高速測定を実現した非破壊・非侵襲の分光解析装置です。その特徴を利用して、金属の塗装の下の錆の検出やICパッケージの膜厚の測定のほか、電子材料の誘電率等の電気特性を広帯域に測定することができます。チェレンコフ型テラヘルツ発生器など独自の技術で、2012年の発売以来産業用途向けテラヘルツ応用製品として高い評価を得ています。今後も次世代無線通信(Beyond 5G)関連の素材評価をはじめ、非破壊検査、医療診断装置などの市場創出が期待されています。
当社は今回の受賞を励みに、テラヘルツ解析技術のさらなる普及を目指し技術開発と市場開拓を進めてまいります。
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第14回レーザー学会産業賞受賞者一覧(一般社団法人レーザー学会)
アドバンテストについて
アドバンテストは、計測技術をコアテクノロジーとするテスト・ソリューションカンパニーです。1954年の創業以来、エレクトロニクスの発展とともに成長し、人びとの暮らしの「安心・安全・心地よい」をサポートしてきました。主力製品となる半導体試験装置は世界最大手であり、当社の海外売上高比率は9割を超えています。アドバンテストは、「先端技術を先端で支える」という企業理念のもと、進展著しいデジタル社会のインフラストラクチャーである半導体の品質や信頼性の向上を通じて、社会の持続可能な発展に寄与しています。詳しくは当社ウェブサイト(www.advantest.com/ja/)をご参照ください。
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